『塾の先生が薦める中学定期考査対策(理科・社会編)』
2015/12/27 日暮里教室長 森岡浩太
このコラムを書いているのは11月ですが、この時期はちょうど中学3年生の2学期定期考査直前で、生徒達に「テスト対策をするように!」と声をかける毎日です。
さて、この「テスト対策」ですが、お子様は何をされていますか?
今回のこのコラムでは、塾の先生がお勧めする中学定期考査対策と銘打って、特に理科と社会のテスト対策についてお話しさせて頂こうと思います。
塾がお勧めする理科社会の定期テスト対策ですが、端的に 言うと「学校のワークを覚える」です。
「当たり前じゃないか」と思うかもしれませんが、実は理科社会の定期テスト問題はほとんど学校のワークから出題されていますが、これをおざなりにしている生徒がかなり多いです。
まずここを完ぺきにすることが一番の近道、そして負担もかからない勉強法です。
では、その学校のワークを覚えるために、何をすればいいのでしょうか。
とりあえず、まず1ページ解きましょう。
覚えていなくても、空欄だらけでもかまいません。
まず1ページ分で分かる答えを書いてみましょう。教科書を見ながらやる必要はありません。
分からない問題はすぐに飛ばしていきます。それが終わったら、その1ページ分の丸つけをしましょう。
間違えたり空欄の所には、赤で正しい答えを記入して、問題の番号に✔を付けておきます。
次に赤で書いた答えを何かで隠して、✔の付いた番号の答えを口頭で言えるまで覚えます。
これは必ず1問ずつ行って下さい。そして口頭で言えるようになったら、✔のついた番号の答えをノートなどに書けるまで、1問ずつ練習します。これをテスト範囲分行うことが理科社会の定期考査での勉強法です。
まず「こんなやりかたではテストまでにワークが終わらない!」と感じたと思います。
例えばワークが20ページ出ていたら、テスト前日に始めたのではこのやり方ではとても終わりません。
1週間前から始めたら要領のよい生徒なら終わるかもしれません。では2週間前から始めてみたらどうでしょう。
1日2ページずつやって、テストまでに余裕をもって終わります。 実はこれがテスト対策の最大のポイントです。
テスト1週 間前からではなく、2週間前からワークを始めることが、理科社会のテストで結果を出す方法です。
まだ部活もありテスト範囲も正確に分からない状態で、なか なか最初の1歩を踏み出せないかもしれません。
しかし結果を出すためにはその1歩を頑張って踏み出してみることがとても大切です。
私は、この1歩を踏み出させるのが学習塾の意義だと考えます。
今の時代教材は学校で配布されるものに加え、市販でも質の良い教材が沢山あり、また分からないところもインターネットで分かりやすい動画の解説を見ることが出来ます。 しかしいくら「手段」があっても、それを使ってみようという「気持ち」が無ければ成績は上がりません。私たち学習塾の使命は、子どもたちに勉強に向かう「気持ち」を持たせ、1歩を踏み出すサポートをすることであると考えます。
話が脱線しましたが、次回の学校の定期考査では、ぜひ「2週間前から始める」と「まず1ページやって覚える」から始めてみて下さい。たとえ最後までできな くても、ただ学校のワークを終わらせただけの頃より絶対に点数を上げることができます。そして点数が上がったら、ぜひ「やればできるじゃん!」と褒めて自信を持たせてあげて下さい。勉強は生徒にとって、自分を好きになるための身近な手段ですから。