君たちの考え、私たちの仕事
2016/8/16
夏期講習の前期・中期が終わりました。
この時期、最も苦労する中学3年受験生について書かせて頂こうと思います。
早稲田セミナーは設立以来30年に渡って高校受験に力を入れていいます。
高校受験を控えた中学3年生の皆さんは、
「今まで生きてきた中で、一番勉強する夏休み」に突入するわけです。
早稲田セミナーでは、中3受験生に夏休みの40日間で200時間の勉強をしてもらいます。
今まで、ほとんど自学習をしてこなかった生徒達も、何とか頑張って達成してもらいます。
毎日の宿題のチェックは厳しいですし、ペースの遅い生徒に対する特別指導もあります。
少ないお盆休みの期間にも、呼び出しがあることがしばしばです。
それでも、生徒達は何とか歯を食いしばって、達成してくれます。
大したものです。今年も素晴らしいお子さんたちに恵まれました。感謝しかありません。
それでも、授業中、または個別指導の時間などで、勉強の辛さからくる不平不満を、
多くの生徒たちが表明します。
無理からぬことです。
彼らの主張は概ね正しく、勉強から逃れんがための主張とは一概に言えないものも、多くあります。
勉強に必要なものはまず一番に集中力ではないか?
時間ばかりをチェックしても、内容が伴っていなければむしろ弊害の方が大きいのではないか?
そもそも、自習時間は自己申告制なので、虚偽申告が可能だから、無意味だ。 等々。
そんな時に私たちはボードに「君たちの考え」と書きます。
生徒は集中して見ています。
そのあとに「の否定が私の仕事です。」と続けます。
そして、君たちが自分なりによく考え、出した結論が、果たして社会に通用するものかどうか?
判断し、アドバイスするのも私たちの仕事のうちの大事な部分であることを説明します。
同時に、保護者の方は毎日のようにその作業を繰り返していることも、理解してもらいます。
「君たちの行動と言葉とのギャップを見て、このままではいけないと本能的に感じて、
文句が出ちゃうんだよね。
親って、子供が独り立ちできるかどうかが一番心配だから。」
「できれば、自分の子供に苦労をかけたくない。でもそんな虫のいい話がないことも分かっている。
恨まれたり、嫌われるの承知で、小言が出ちゃうんだよね。成長してもらいたいんだよ。」
なんか、意外に全員が神妙にしています。
そうこうしながら、毎日1日5時間のノルマをこなしてくれています。
頑張って!
達成した時の感動はすごいぞ!
絶対成績も上がるから。
そして、もっと大きなものも手に入れるよ。
早稲田セミナー 塾長 豊原正雄